千里山駅から20分ほど歩くと千里高塚の田園風景が広がる
千里ニュータウンの計画では、ニュータウンと周辺部を明確に分ける周辺緑地帯がある。この緑地帯の存在によってニュータウン側も旧集落側もその町の秩序が保たれている。この周辺緑地帯は、二つの街を遮断するためにその間の行き来を止め、利便性が発生しないように横断する道がない。また緑地帯の中を歩くことができない場所がほとんどだ。そんな中で、佐竹台、高野台の周辺緑地帯は内部に遊歩道があり散歩を楽しめる。
前回は千里ニュータウンの中に残された旧集落を歩いたが、今回は千里ニュータウンの南東に隣接する佐井寺、山田の旧集落を歩く。
二つの旧集落が全面開発を免れたのは、その地形のおかげだ。写真でわかるように段差が大きく区画整理がされていない細い道が集落のなかに残っている。